月曜日, 10月 04, 2010

バーンスタイン

 
 バーンスタインの集大成がダンピングで出てきた。なんと60CDの全集である。しかも1万円以下で入手可能というのだから、オールド世代にとっては驚きを超えて切なくなる。古い感傷だろう。時代の変化が押し寄せているのだから、新たなリスナーにとっては大きな福音であると積極的に捉えれば良い。


織工Ⅲ拾遺集を参照→
http://shokkou.blog53.fc2.com/blog-entry-183.html

 
さて、オールド世代にとって、バーンスタインは気さくなスーパースターだった。1970年、東京文化会館でマーラーの9番をライブで聴いた。当時、コンサートがはねた後、文化会館の楽屋口で待っていると運がよければサインをもらえた。当夜(1970.9.7)、バーンスタインはとても疲れていたろうが一高校生に笑顔でサインをしてくれた。帝王カラヤンではあり得ないことだった。40年たったいまもぼくの貴重な財産である。 

 作曲家としてのバーンスタインは、フルトヴェングラー、ブーレーズなどと違い若き日から最高の栄誉を得ていた。創造性の高い、しかし誰でもが親しめる人々の心を鷲掴みにする時代の子であった。

(作品集、下記サイトからの引用)
交響曲
第1番『エレミア』 (Symphony No.1 "Jeremiah") (1942年)
第2番『不安の時代』(ピアノと管弦楽のための) (Symphony No.2 "The age of anxiety") (1947年-1949年/1965年改訂)
第3番『カディッシュ』(管弦楽、混声合唱、少年合唱、話者とソプラノ独唱のための) (Symphony No.3 "Kaddish") (1963年/1977年改訂)
バレエ『ファンシー・フリー』 (Fancy Free) (1944年)
ミュージカル『オン・ザ・タウン』 (On the Town) (1944年初演)
ミュージカル『ウエスト・サイド物語』 (West Side Story) (1957年初演)
ミュージカル『キャンディード』 (Candide) (1956年初演/1989年最終改訂)
オペラ『タヒチ島の騒動』 (Trouble in Tahiti) (1952年)
この作品は後年に大幅な拡大改訂が施され、オペラ『静かな場所』 (A Quiet Place)となった。(1983年)
クラリネット・ソナタ (Sonata for Clarinet and Piano) (1942年)
5つの子供の歌『私は音楽が嫌い』 (I Hate Music) (1943年)
合唱曲『チチェスター詩篇』 (Chichester Psalms) (1965年)
歌手と演奏家、踊り手のためのミサ曲 (Mass - A theatre piece for singers, dancers, and players) (1971年)
合唱曲『ソングフェスト』 (Songfest) (1977年)
前奏曲、フーガとリフ (Prelude, fugue and riffs) (1949年/1952年改訂)
映画『波止場』 (On the Waterfront)の音楽 (1954年)
セレナード (Serenade) (1954年)
バレエ『ディバック』 (Dybbuk) (1974年)
オーケストラのためのディヴェルティメント (Divertimento for Orchestra) (1980年)
ハリル (Halil) (1981年)
ピアノ曲『タッチズ』(コラール、8つの変奏とフーガ) (Touches - Chorale, Eight Variations and Coda) (1981年)
アリアとバルカロール(メゾ・ソプラノ、バリトンと4手ピアノのための) (Arias and Barcarolles) (1988年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
 
クラシックとそれ以外のジャンルの垣根を自然に跳び越えるスケール感も特色である。グルダはじめ後進は、バーンスタインが切り開いた道を歩み、ゆえなきクラシック高踏主義を砕いた。

レパートリーの広さも他を圧していた。カラヤンと双璧とも言われたが、オペラではカラヤンが圧倒的ながらそれ以外の領域ではバーンスタインのほうがはるかに広範だとも言えよう。
 小澤征爾、クラウディオ・アバド、ズデニェク・コシュラーはじめ若き指揮者の育成にも熱心であり、青少年のためのコンサート(これはTVで結構見た)などの語り口も絶妙で時代を風靡した。この点でも小澤征爾に与えた影響は大きい。

(参考)
バーンスタインのマーラー交響曲全集についてⅠ →
●マーラー交響曲全集/バーンスタインで聴く●
http://www.amazon.co.jp/%E2%97%8F%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E5%85%A8%E9%9B%86-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%A7%E8%81%B4%E3%81%8F%E2%97%8F/lm/R112W54MQESJCJ/ref=cm_lmt_dtpa_f_2_rdssss2

バーンスタインのマーラー交響曲全集についてⅡ→
バーンスタイン壮年期の熱きマーラー解釈
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1JYGYMKS38Z14/ref=cm_cr_othr_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B005SJIP1E

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作曲家バーンスタインの交響曲を聴く
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RO0TT2UP1PR7H/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B0056K4VEK

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今日は バーンスタイン!
https://shokkou3.blogspot.com/search?q=%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3+

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ウィーン・フィル VS ニューヨーク・フィル 創設175周年記念
https://shokkou3.blogspot.com/2017/04/175.html
 

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