土曜日, 1月 30, 2010

ブルックナー vs クレンペラー

クレンペラーのブルックナーが再発売されている(上記ジャケットは別)。以下のラインナップである。ぼくはクレンペラーの大きな構えのブルックナーも好む。6番が特に気にいっている。

■ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ノーヴァク 1953年版) w/フィルハーモニア管弦楽団 1963年9月録音 TOCE-90116 ¥2,100
■ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原典版) w/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1967年3月録音  TOCE-90117 ¥2,100
■ブルックナー:交響曲第6番 イ長調(ハース版) w/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1964年11月録音 TOCE-90118 ¥2,100
■ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(原典版) w/フィルハーモニア管弦楽団 1960年11月録音 TOCE-90119 ¥2,100
■ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノーヴァク版) ワーグナー:ジークフリート牧歌*w/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1970年10月録音  w/フィルハーモニア管弦楽団* 1960年11月、61年4月、10月録音  TOCE-90120/1 ¥3,980
■ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(ノーヴァク版) w/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1970年2月録音TOCE-90122 ¥2,100
http://jp.ibtimes.com/press/article.html?id=9491

ウイーン・フィル 魅惑の名曲

 お買い得の第1巻を690円で購入する。第2巻以降も注目されるが全巻まとめ買いはしない。

1巻 小澤征爾/ドヴォルザーク「新世界より」 2010年1月19日
交響曲 第9番 ホ短調 作品95 指揮:小澤征爾  
スラヴ舞曲集 第1.3.8.10.16番 指揮:アンドレ・プレヴィン

2巻 カラヤン/チャイコフスキー「白鳥の湖」 2010年2月2日
3巻 ベーム/モーツァルト「交響曲第40番」 2010年2月16日
4巻 バーンスタイン/べ一トーヴェン「英雄」 2010年3月2日
5巻 ベーム/モーツァルト「ジュピター」 2010年3月16日
6巻イッセルシュテット/ベートーヴェン「運命」「田園」 2010年3月30日
7巻 アバド/メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」 2010年4月13日
8巻 カラヤン/ホルスト「惑星」グリーグ「ペール・ギュント」 2010年4月27日
9巻 ショルティ/チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」 2010年5月11日
10巻 カラヤン/ブラームス「悲劇的序曲」 2010年5月25日
11巻 ベーム/シューベルト「未完成」 2010年6月8日
12巻 マゼール/チャイコフスキー「悲愴」 2010年6月22日
13巻 クーベリック/スメタナ「わが祖国」. 2010年7月6日
14巻 イッセルシュテット/ベートーヴエン「皇帝」 2010年7月20日
15巻 バーンスタイン/ブラームス「交響曲第1番」 2010年8月3日
16巻 カラヤン/R・シュトラウス「ツァラストラはかく語りき」 2010年8月17日
17巻 ハイティンク/ベルリオーズ「幻想交響曲」 2010年8月31日
18巻 ライナー/ブラームス「ハンガリー舞曲集」 2010年9月14日
19巻 小澤征爾/ドヴォルザーク「交響曲第8番」 2010年9月28日
20巻 カラヤン/ヴェルディ「アイーダ」 2010年10月12日
21巻 プレヴィン/ムソルグスキー「展覧会の絵」 2010年10月26日
22巻 ベーム/モーツァルト「レクイエム」 2010年11月9日
23巻 マッケラス/ヤナーチェク「シンフオニエッタ」 2010年11月22日
24巻 カラヤン/クリスマス曲集 2010年12月7日
25巻 ベーム/ベートーヴェン「合唱」 2010年12月21日
26巻 マゼール/ニューイヤーコンサート 2011年1月11日
27巻 ショルティ/ワーグナー「ニーベルングの指輪」 2011年1月25日
28巻 シノーポリ/リスト「ハンガリー狂詩曲」 2011年2月8日
29巻 バーンスタイン/マーラー「大地の歌」 2011年2月22日
30巻 ボスコフスキー/ワルツ・ボル力名曲集 2011年3月8日
31巻 ヨツフム/ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」 2011年3月22日
32巻 ドホナー二/チャイコフスキー「序曲〈1812年〉」 2011年4月5日
33巻 アバド/マーラー「交響曲第4番」 2011年4月19日
34巻 カラヤン/プッチー二「トスカ」「蝶々夫人」 2011年5月10日
35巻 ケルテス/シューベルト「ザ・グレイト」 2011年5月24日
36巻 ショルティ/モーツァルト「〈魔笛〉序曲」 2011年6月7日
37巻 ショルティ/R・シュトラウス「英雄の生涯」 2011年6月21日
38巻 カラヤン/モーツァルト「フィガロの結婚」 2011年7月5日
39巻 ハイティンク/ブルックナー「交響曲第4番」 2011年7月19日
40巻 ショルティ/ワーグナー「タンホイザー序曲ほか」 2011年8月2日
41巻 プレヴィン/リムスキー=コルサコフ「シエエラザード」 2011年8月16日
42巻 プレヴィン/メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」 2011年8月30日
43巻 レヴァイン/モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲」 2011年9月13日
44巻 ショルティ/珠玉の小品集 2011年9月27日
45巻 ジュリー二/ブルックナー「交響曲第7番」 2011年10月11日
46巻 コンドラシン/ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」 2011年10月25日
47巻 モントゥー/ハイドン「驚愕」「時計」 2011年11月8日
48巻 ヴァント/シューマン「ピアノ協奏曲」 2011年11月22日
49巻 ドホナー二/メンデルスゾーン「スコットランド」 2011年12月6日
50巻 カラヤン/ハイドン「ロンドン」 2011年12月20日

木曜日, 1月 28, 2010

ブルックナー vs マタチッチ

 マタチッチのブルックナー。野太く、おおらか。しかし、マタチッチ流の大幅な楽曲カットや一部改変もあり、原典重視派からは批判もある。上記ジャケットは7番だが、よく聴く5番(チェコ・フィル盤 1970年)では第4楽章の2カ所のカットは相当、大胆に行われる。特に最終コーダ前の「省略」は、原典版で5番を知っている者からは、メロディが切断され、思わずガクンとくるだろう。それは承知で、好んで聴いている。

 ぼくは、いわゆるブルックナーの「版」問題には、あまり頓着しない質ではあるが、このマタチッチの改変はクナッパーツブッシュなどそれ以前の、ブルックナー演奏のひとつの流儀とも言えるのだろう。いまはとても許される音楽仁義ではないが、1970年代までのひとつの古き音楽風景かも知れない。

火曜日, 1月 26, 2010

ブルックナー vs  カラヤン

 ぼくのカラヤンでの「ブルックナー体験」はLP時代からで古いが、ある時にCDの全集を買って系統的に聴き、「流石!」と思ったことで、その演奏を少しく考えるようになった。映像目当てではないので、DVDには一切手を出していない。
 演奏評の概要は既にいくどか書いてきたので繰り返さないが、初期のベルリン・フィルとの8番、その後の6番、何故か単発がでないながら見事な1、2番を好み、晩年のウイーン・フィルとの7、8番は、いまだどうもしっくりと受容できない。
 実は、3番、5番あたりで今後、(できれば全盛期での)ライブ盤などが出てくれば是非手にとってみたい。その一方、はやくからマーケットに出て、発売当時、誉れ高い4、7、9番などの完成度はいま聴いても高いと思うけれど、各番とも「カラヤンでなくては・・・」といったモメンタムには乏しい。
 しかし、通番で聴く全集は別で、ヨッフム(新・旧とも)、カラヤンが均一性でいまも最高ランクと秘かに思っている。

土曜日, 1月 16, 2010

パーヴォ ヤルヴィ @ ベートーヴェン

ウイークエンドシアター ボン・ベートーベン音楽祭2009

チャンネル:BShi
放送日:2010年 1月16日(土)
放送時間:午後11:00~17日午前0:33(93分)
ジャンル:音楽>クラシック・オペラ音楽>ライブ・コンサート

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会
 
ベートーヴェン「交響曲 第6番ヘ長調 作品68“田園”」「交響曲第7番 イ長調 作品92」  
~ドイツ ボン・ベートーベンホールで2008年9月11日録画~

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 ヤルヴィは明解な解釈をオーケストラに授け、小気味の良い溌剌とした演奏。楽員の表情が実に生き生きとしていて、見ていてこちらの精神がプラスに感化される。両番とも、ピリオド奏法で少し異質の演奏との事前の解説があったが、どうして、そう違和感はない。ティンパニーが堂々と鳴って隈取り鮮やかな部分も終結部にはあるが、全般には弦と木管の響きが生気に溢れ、そちらの方の印象のほうが強い。楽しめた。

ブルックナー HMVランキング

  昨日、ブルックナー・ブログ(http://shokkou.spaces.live.com/default.aspx?&_c02_owner=1&wa=wsignin1.0)にブルックナーCDのHMVランキング上位20位までを掲載してみた。作業をしていてなかなか面白かったので、以下は21位から50位までのランクも拾っておこう。

 このレンジでは、シャイー、ハイティンク、アーノンクール、ザンデルリング、ロジェストヴェンスキーらが出てきて幅が広くなっているが、ジュリーニ、ヴァントの人気はここでも看取できる。
 その一方、8番のライヴは入っているが、クナッパーツブッシュ、シューリヒト、フルトヴェングラー、ベームなどは、このグループでは目立たない。AmazonにくらべてHMVは輸入盤の「通」が多いせいかも知れず、ライヴの未公開初物や新譜に敏感な印象である。

<ランキング>拾遺
21.交響曲第8番、モーツァルト交響曲第38番『プラハ』 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン(2CD)
22.
交響曲全集 シャイー指揮コンセルトヘボウ管、ベルリン放送響(10CD)
23.交響曲第8番 プレートル&ウィーン響
24.交響曲第5番 ヴァント&ミュンヘン・フィル
25.交響曲第7番 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管弦楽団
26,交響曲第4番 ザンデルリング&バイエルン放送響 
27.
交響曲第8番 カイルベルト&ケルン放送交響楽団
28.交響曲第5番 アーノンクール&VPO
29.
交響曲第4番(初稿)ナガノ&バイエルン国立管弦楽団
30. 交響曲第9番(第4楽章フラグメント付き)アーノンクール&VPO(2SACD)

31.交響曲第9番 ヴァント&ベルリン・フィル
32.交響曲第6番 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管弦楽団
33.
交響曲第7番 ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団
34.レクィエム カラヤン&ベルリン・フィル、フレーニ、ギャウロフ、他 ブルックナー:テ・デウム
35.交響曲第7番 マタチッチ&チェコ・フィル
36.交響曲第4番 ヴァント&ミュンヘン・フィル
37.交響曲第8番 テンシュテット&ロンドン・フィル(1981年ライヴ)
38.交響曲第6番 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン
39.交響曲第2番 ジュリーニ & ウィーン響(1974)
40.交響曲第5番 ヴァント&ベルリン・フィル

41.ブルックナー:交響曲第7番 ジュリーニ/ウィーン・フィルハーモニー
42.交響曲第8番 クレンペラー&ケルン放送交響楽団
43.交響曲第8番 クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル(1963年ライヴ)
44.交響曲第5番 ショルティ&シカゴ交響楽団
45.交響曲録音全集第2集 ロジェストヴェンスキー&ソビエト国立文化省交響楽団(8CD限定盤)
46.交響曲第4番 カラヤン&BPO(1970 EMI)
47.交響曲第7番 ヴァント&ベルリン・フィル
48.交響曲第3番 デニス・ラッセル・デイヴィス&リンツ・ブルックナー管弦楽団
49.交響曲録音全集第1集 ロジェストヴェンスキー&ソビエト国立文化省交響楽団(8CD限定盤)
50.
交響曲第5番 マタチッチ&NHK交響楽団(1967)